そもそも「課題」ってなんだっけ？

ちゃんと言葉の意味を理解していなかった学生時代、「この文を読んで感動したことはありましたか？」という問題の解答欄に「ありました」と堂々と答えていた石川です笑。
ルシダスに入社してから「その言葉の意味って何？」と指摘されることも多く、あらためて「言葉」の難しさに気付かされました。

今回はマーケティングの世界でもよく使われる「課題」と「問題」の正しい意味と、その重要性について解説していきたいと思います！

「問題」と「課題」の違いについて

「これから何をやれば？」「そもそも今どんな状況なんだっけ？」と誰もが悩んだことがあると思いますが、その状態は「課題」の前に「問題」に気付いていない可能性があります。

それって同じ意味じゃないの？　と思われがちですが、ここを使い分けられるのか否かで、戦略や施策を考える上でも成功するかしないかが分かれてくるのです。
どちらも今の状態から理想の状態になるために設定しなければいけない言葉ですが、意味は異なります。

まず「問題」とは、今の状態から理想の状態までのギャップのことで「理想の状態になれていない原因」を指しています。「課題」とは、その問題のギャップを埋めるための行動のことで、理想の状態にするために「やらなければいけないこと」です。

「問題」が見えていない状況とは、現状と理想の姿がどれだけ乖離しているのかわかっていない、そもそも理想か現状、あるいは両方の姿すらわかっていない状態です。一方で「課題」が見えていない状況とは、あるべき理想の姿と現状がどれだけ乖離しているかわかってはいるけど、解決方法が見えていない状態のことを指しています。

「問題」も「課題」も設定できていない状況だと、とりあえず他社事例を調べて真似てみたり、なんとかアイディアを絞り出すなど、ただやみくもに手を動かすしかありません。

そうならないためにもちゃんと言葉を理解して正しく「問題」と「課題」を分けて設定し、下記のように順序立てる必要があるのです。

正しい「課題」の設定方法

正しい「課題」を設定するためには、まず「問題」を正しく理解していなければいけません。
なりたい理想の姿も決められて現状もわかっているなら、なぜその理想の姿になれていないのか、なぜ今の姿なのかを分析し、問題を見つけることが重要です。

マーケティング部でよくあるお悩みを例に考えてみましょう。

このように、問題と課題を明確にし、それに基づいた具体的な解決策を考えることが肝要です。
理想の状態に近づくために何が問題なのか、そして何をやらなければいけないのかを整理して動き始める必要がある、というわけですね。

とはいえ、手を動かすことに追われて時間が取れなかったり、外部目線で俯瞰的に見て理想の姿を固めるのがなかなか難しいこともよく聞く話です。

そんなときはぜひルシダスにご相談ください！