ルールを知ってすぐ活用！詳細フィルター使いこなし術！

先日、生まれて初めてルービックキューブを全面揃えたクマガイです。

実際にやってみて知ったのですが、面を揃える手順は6〜8段階ほどのフェーズと「Tパーム」などと称される「回し方のパターン」がいくつかあり、それを覚えて適切なタイミングで使えば、わりと簡単に全面を揃えることができます。
複雑な計算も公式を使えば解きやすくなる、数学に通じる部分があるなぁと思いました。

さて、今回の本題はMarketoに関するTIPS、「詳細フィルター」に関するものです。
より複雑な条件を作ることができる便利な詳細フィルターですが、設定のルールを知らないと意図したとおりに動いてくれないことも！
そんな例を交えつつ解説していきます。

「詳細フィルター」とは？

Marketoのフィルターには「全フィルター（Use ALL filters）」、「任意フィルター（Use ANY filters）」、そして「詳細フィルター（Use Advanced filters）」の三種類があります。

 

全フィルターは「andのみ」、任意フィルターは「orのみ」ですが、詳細フィルターは「 1 and ( 2 or 3 ) 」のように、andとorを織り交ぜることができます。

3つのものから2つを選ぶには？

では、「3通のメールのうち、2通をクリックしているリード」という条件を詳細フィルターで組んでみます。

まずは「フィルター：メール内リンクをクリック済み（Clicked Link in Email）」を3つ、そしてそれぞれに1通目のメール、2通目のメール、3通目のメールを指定してみます。

 

そして、以下のように詳細フィルターを指定してみます。

すると、Marketoにエラーがあると叱られます（笑）。

 

これは、エラーメッセージに「繰り返されたフィルター 2」とあるように、Marketoではフィルターを繰り返して使うことができないためです。

先ほどの例では、( 1 and 2 ) or ( 2 and 3 ) or ( 3 and 1 )の「2」が重複した時点で「フィルター 2が繰り返された」という旨のエラーメッセージが出てしまったということです。

では、どうするのか？

詳細フィルターを使用しても、「 1通目 と ( 2通目 もしくは 3通目 ) 」という指定が限界で、「 2通目 と 3通目 」の組み合わせがカバーできません。

 

1つのスマートキャンペーンの詳細フィルターだけですべての組み合わせを作ることはあきらめて、もう1つ、「 2通目 と 3通目 」の組み合わせのスマートキャンペーンを作りましょう。

 

これで「3つのものから2つを選ぶ」をクリアすることができました。

では、7つのものから5つを選ぶには？

先ほどまでは少ない母数での例でしたが、今度は母数を増やして考えてみましょう。

まず、組み合わせが何通りあるかを調べます。

 

見慣れない公式を出してみましたが、エクセルを使えばもっと簡単です。

 

Combin関数を使ってサクッと計算した結果、7つのものから5つを選ぶ組み合わせは「21通り」でした。

これをクリアするためには、最大21個のスマートリストをつくる。

あるいは「 1 and 2 and 3 and 4 and ( 5 or 6 or 7 ) 」のように、うまくフィルターの繰り返しを避けつつ、1つのスマートキャンペーンで3通りの組み合わせを満たしたとしても、
21÷3 = 7
つまり、最低でも7個のスマートキャンペーンが必要ということになります。

困った時は基本に立ち返る

たとえ、大量のスマートキャンペーンでしのぐことができたとしても、複雑な設定はその後のメンテナンス性に悪影響を及ぼします。

ここで重要なのは「本当にその複雑なものが必要なのか」に立ち返ってみることです。
なるべくシンプルに組み上げることが、よりMarketoの強みを活かすことに繋がると思います。

ちょっと大げさな例を出しつつ紹介をしましたが、今回の記事で覚えておいていただきたいのは、「Marketoでフィルターの繰り返しはできない」ということ、「それを踏まえて条件を考える必要がある」ということです。

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