Marketo勉強記 〜クオリフィケーションルールは想像力勝負!〜

Marketo勉強記 〜クオリフィケーションルールは想像力勝負!〜

失敗から学んで、強くなりたい!(願望?)
こんにちは、ルシダスの角波です。

今回、Marketoでとあるスマートキャンペーンの設定を終えた後、弊社マーケティングロックスターの池上に「おおーい!クオリフィケーションルールは見たのかー?」と問われ、「くおりふぃけーしょん?」と、またしてもアホ面を晒してしまったのです……。

しかしめげずに! みなさんのために自らのラーニングを晒していきますよっ!!

今回は、痒いところに手が届くMarketoの秀逸機能についてのお話です。

クオリフィケーションルールって、何?

クオリフィケーションルールでは、スマートキャンペーンで1人のユーザーを処理できる回数を設定します。

もうちょっと噛み砕いて説明すると……

スマートキャンペーンって、スマートリストで指定した条件に引っかかったリードに対して、フローで設定した処理(例:メールの送信、スコアの変更)を実行しますよね?

その同じキャンペーンフローを同一リードが何回通れるか、を決める機能です。
言い換えれば、1つのリードが何度同じ行動をとったとしても、決められた上限以上にフローが適用されることはない、ということです。

クオリフィケーションルールの設定は、スマートキャンペーン内スケジュールタグの「設定の編集」、もしくはスマートキャンペーン設定の「編集」から行います

 

設定できる回数は、「1回のみ」「次の間隔でX回」「毎回」の3つ

 

それぞれ、どんな意図でそのスマートキャンペーンを作ったかによって回数を決定します。

何回に設定するかは、キャンペーンの目的次第

クオリフィケーションルールの設定には実際にどんな場合が想定されるか、見てみましょう。

1.「1回のみ」に設定する場合

例えば、以下のようなケースを想像してみてください。

「顧客を作成*」トリガーを使ったトリガーキャンペーンによって、リードを特定のエンゲージメントプログラムに追加する。

リードがデータベースに入った時点で直ちに特定のエンゲージメントプログラムに追加するとき(フロー:「エンゲージメントプログラムに追加」)、1人のリードをプログラムに追加するのは基本的に1回です。
こんな場合、クオリフィケーションルールは「1回のみ」に設定しましょう。

*注釈
環境によっては『リードの作成』となっている場合もあります。

2.「毎回」に設定する場合

スマートリストの発動ごとに毎回必ずフローを適用したい場合は、この設定を行います。
例えば、以下のような場合。

自社サイトのどこかのWebページにアクセスがあるたびに、対象リードにスコアを1点加算したい。

とにかくどこかのページへのアクセスがあるごとに、スコアを1点加点したい(フロー:「スコアの変更」)。
こんな時、フローは毎回動いてもらわないといけませんね。

クオリフィケーションが未設定、つまりデフォルトではこの設定になっているので、毎回の発動で特に問題ない場合、または毎回発動する必要がある場合はデフォルトのまま使用すればOKです。

3.「次の間隔でX回」に設定する場合

この設定があるのが、Marketoのエライところ!

キャンペーンの目的に合わせて柔軟に設定することになるのですが、1つ例を挙げてみましょう。

ある特定の重要なWebページ(例:料金表のページ)への訪問があったとき、具体的な興味関心を示しているとことを示しているので、特別に加点するスコアリングの仕組みを作りたい。
でも、同じ日にこのページに複数回の訪問があってもスコアは変えたくない。
しかし、日を改めて再度訪問があった際には、スコアを再び加算したい。

前述の「毎回」の設定はWebサイト全体についてでしたが、今回はある特定のページに訪問があった場合を想定。
このような場合、スマートキャンペーンのフローでスコア値の変更を設定し、クオリフィケーションルールを「次の間隔で1回:1日」と設定します。
こうすることで、同一リードのスコア値の変更は1日のうちであれば1回のみに抑えることができ、また次の日からはスコアが加算されます。

なお、ルールを1日1回に指定すると、Marketo側でそれを時間に変換します。
たとえばリードが日曜日の午後10時にクオリファイドになっても、再びクオリファイドとなるのは月曜日の午後10時以降です。
このロジックは、週あるいは月単位でも適用されます。

同じ要領で、数日ごと、数週間ごと、数月ごと等、必要なだけの間隔を設定可能です。

大切なのは「リードがどんな動きをするか」を想像すること

私自身、「そんな細かい設定、何に使うんだ?」というふうに最初は思いました。
しかし改めて考えてみると、このクオリフィケーションルールは、こうした細かい「最後のツメ」を行うためのアイテムだったようです。

そしてそうした最後のツメは、Marketoで「何がしたいか」という目的に基づいて、リードがどのような動きをするか隈なく想像して設定することで、最大限生かされます。

よく弊社マーケティングロックスターの池上が、「Marketoはなんでもできる」と豪語しておりますが、このような痒いところに手が届くきめ細やかな設定の数々が、Marketoを万能ツールたらしめているのだと、改めて思ったりしたのでした。

すごいぜMarketo!

そして、磨こう想像力!(お前だー!!)

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