エンゲージメントプログラムの意外な活用法

エンゲージメントプログラムの意外な活用法

こんにちは。最近自然に行く時間が取れないので、少しでも自然を感じるために家でサボテンを育てようか悩んでいるコンサルタントの小暮です(サボテンは育てやすいと聞いたので……)。

さて、Marketoのエンゲージメントプログラム(以下「EGプログラム」)と言えば、新規見込み顧客の「ナーチャリング」に活用されている方が多いのではないでしょうか。

もちろんそれが王道でいちばん効力を発揮する活用法ですが、実はそれ以外にも使える場面がございます。
そこで今回は実際にコンサルティング先の現場で活用されている、ナーチャリング以外のEGプログラムの有効な活用法について解説いたします。

また、EGプログラムの基本的な活用方法に関しては、以下の記事をご覧ください。

失注顧客の再育成(リサイクル)

ある程度Marketoを活用したマーケティング活動を継続していると、失注顧客が滞留してきてしまい、どのようにアプローチすべきか悩むことはありませんか?
とりあえず、イベントの案内などをメールプログラムで一斉配信はしているものの成果に繋がらない——そんな時こそ、EGプログラムを活用して再育成することがオススメです!

ただ、通常のナーチャリングとは違い、顧客が既にイベント参加や営業マンとの接触などで、貴社についてある程度知識を保有している点に注意が必要です。

例えば、営業マンが見積書の提示まで行ったものの、何らかの理由で失注してしまった顧客は、課題が顕在化して一度はHOTのステージまで移行していると考えられます。
その顧客に対して、またCOLDコンテンツから配信しても「それはもう知っているよ……」と思われてしまい有効に作用しません。

そのため、失注した理由やフェーズでストリームを設定することが肝となります。それらに応じたコンテンツ、およびEGプログラムを設計・構築するようにしましょう!

既存顧客や無料試用期間のオンボーディング促進

既存顧客の管轄はマーケティングではなくカスタマーサクセスの企業が多く、そもそもMarketoを活用していない方も多いかと思いますが、既存顧客にも無料試用期間などに登録した見込み客にも使える機会がございます。

特に売り切り型ではない、サブスクリプション型の(定額料金を支払って利用する)商材は長期間使用し続けてもらう必要があるため、オンボーディング(サービスを理解し、操作に慣れて使いこなせるように導くためのプロセス)の促進は非常に重要かと思います。

そんな時こそEGプログラムが使えます!

Marketoでイメージするとわかりやすいので例として挙げさせて頂きます。施策に沿ってプログラムを作るマーケターとLPなどを作るデザイナーやコーダーでは作業領域も違うし押さえるべきポイントも全く異なってきますよね?

このように、同じ商品やサービスでも、利用する顧客の種類に応じた支援を実施する必要性がある場合、EGプログラムの活用は効果的です。

実際に私が担当したクライアント様でも、利用する顧客の職種が複数存在し、オンボーディングがスムーズにできていないことが課題でした。そこで、まず使用方法の異なる顧客のセグメントを整理し、セグメント毎に使えるコンテンツの棚卸しを行いました。それによって適切なストリーム設定と顧客に合わせたコンテンツの出し分けが可能となりました。

更に合間にアンケートも実施し、アンケート結果もストリーム遷移条件に反映させることでより習熟度に合わせた支援を実現し、オンボーディングを促進することができました。

EGプログラム構築の注意点

ここまでEGプログラムの意外な使用方法についてご紹介してきましたが、ナーチャリング施策と同様に、戦略からきちんと構築できていないとうまくいきません。
また、適当な既存コンテンツが存在しない場合、新たにコンテンツ制作のリソースを確保する必要もあります。

今回ご紹介した方法を「ぜひやってみたい! けど、うちにもできるの?」と思われた方は、ぜひルシダスへご相談ください!

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