デザイナーを喜ばせる!文字原稿のマル秘入稿テク

デザイナーを喜ばせる!文字原稿のマル秘入稿テク

こんにちは!

その昔「これ、冊子に使う表紙デザインのイメージなんで」と、USBメモリーに入ったCADデータを建築業界のクライアントから受け取ったことのある、年長ホンダです。
CADデータから割箸袋まで、色んな入稿物を経験してきていますw

さて、マーケの施策に欠かせない各種コンテンツづくり(メールでもLPでもはたまたチラシ)でも、たいていはデザイナーをはじめとする「作る立場の誰か」に入稿物(今はデータがほとんど)を渡してお願いしていると思います。

そこで例えば、彼らに渡した入稿データに不備があったらどうでしょうか?
正しいデータの受渡しや再確認(渡す側・もらう側の双方です!)などの手戻りで余計な手間暇がかかってしまい、時間ややる気があっという間に溶けていって、まずいいことはありません。

そこで、どんなデータを入稿すれば、手戻りがなくデザイナーに喜ばれるかを、作る立場として知り尽くしている(当たり前w)ワタクシがこっそりお教えします!
(今回は文字原稿に限った内容ですが、今度は画像原稿についても……)

僕を困らせた原稿TOP3

ではさっそく「こりゃ困った!」という過去事例の数々から、よくある順でTOP3のご紹介です!

  • 第1位
    とにかく激しく文字化けしていて、3秒で手詰まり
  • 第2位
    ところどころに判読不能の文字や四角形が入っている
  • 第3位
    文字を画面キャプチャした、ただの画像データになっている

ざっくりした傾向と対策

1の文字化けは、ここで個別に取り上げるとあっという間にエンドレスになってしまうほど、色々なパターンや原因があるというのが実情です。
いずれにせよ、基本は開いても化けていないことを確認した正しい文字データを、正しい形で渡す必要があります。
2は、機種依存文字が使われているために起こる文字化けのような症状で、対策はただただ、機種依存文字を使わないことに尽きますが、意外と何が機種依存文字なのかご存知ないケースが多いと思いますので、こちらの機種依存文字リストはこちらを参照してください。
大まかに言えば、標準的なアルファベット、かな、漢字、キーボードから直接入力可能な記号(「&」「$」など)以外の記号や図形の類は避けたほうが無難です。
3は仕方なくデザイナー自身が入力とチェックをすることになると、時間のロスやチェック漏れのリスクだけでなく、モチベーションもダダ下がりです。
必ず画像ではなく正しい文字データを用意して渡しましょう。

正しい文字データの作り方と渡し方

これらをもとに「こうすれば手戻りのない文字データを渡せる!」というのをまとめてみました。
これで100%ではないにしても、かなりのトラブルは避けられるはずですので、早速真似をして、デザイナーを喜ばせてあげましょう!

データの作り方
正しい文字データとして理想的なのは「プレーンテキスト」と呼ばれる、文字だけできたデータで、拡張子は.txtです(ファイル名は英数字で!)。
実は、Microsoft Wordなどのデータだと、いざ他のアプリにコピペをするとアプリ内とは異なる表記になったり、同じように反映されないケースもあるんです。

Windowsのメモ帳でつくったtxtデータを渡す場合、お使いのOSのバージョンにより中身の文字コードが変わることがあるので、渡す前に別のマシンで正しく開くかどうかを確認しましょう。

Macの場合、拡張子はないんですが(本当はあります! ただ、見えないように設定して使っているだけ)、テキストエディットの「標準テキスト」で保存すれば大丈夫。

いっぽうでWordやExcelなど、Office系のドキュメントに文字原稿を貼り付けたものをいただくケースもあります。

原稿に対してコメントできたり、図版や写真込みで渡せるなど色々便利なんですが、文字サイズや色など文字そのもの以外の属性情報も含んでいて、コピペして使う時にひと手間増える場合があります。

しかも!ただのテキストだと思っていても実はWord特有の表現で、これを別のアプリにコピペすると違った表記になってしまうという事もあるんです。

元のデータをOffice系ドキュメントで作った場合はどうすればいいかと言うと、一度プレーンテキストとして保存をしてから、表記に問題がないかを再確認します。

データの渡し方
まず結論を先に言いますと、トラブルを避けるならデータの受け渡しにはなるべくメール以外のものを使ったほうがいいです!
実はメールというのはかなり「古い」時代のシステムで、文字データに関しては今あるほとんどのアプリと比べて問題が起きやすいのです。

とはいえ、オンラインでデータを渡す場合、主流はまだメールではないかと思うので、そういう場合はどうするか?

実は簡単なことです。メールの本文に入稿テキストをそのままコピペするのではなく、前項で用意した正しいデータをメールに「添付」して送ればばっちりです。
さらに万全を期するなら、その際の添付ファイル名には日本語を使わず、必ず英数字を使いましょう。こうすれば、MacだろうとWindowsだろうとLinuxだろうと開けます。

そしてメール以外の手段、例えばチャットツールやファイル転送サービス、果てはプロジェクト管理ツールなどですが、それらについては正しい文字データさえ用意できれば、送受信で何かが起きる心配はほとんどありません。

安全のためにはこのような、「ファイルを直接やり取りするシステム」をデータ受け渡しに利用することをオススメします。

文字データを正しく「作る」ことと「渡す」こと。
この二段構えでデータの手戻りがなくなれば、デザイナーも喜ぶこと請け合い!
浮いた時間と労力を、気持ちよく制作に使ってもらいましょう。
きっとデザイナーも期待に応えてくれるはず!

執筆者プロフィール

本田 一彦
本田 一彦
学校では音楽関係の勉強をしてきたにもかかわらず、写植オペレーター兼版下フィニッシャーとして、約30年前にそのキャリアをスタート。工場にゴロゴロいた、もと活版…[続きを読む]

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