恋活にみるエンゲージメントの高めかた!?

恋活にみるエンゲージメントの高めかた!?

母国語は英語だけれども、きちんとした日本語があるのに無駄に横文字を使うのは好きじゃない、マーケティングロックスターの池上です!(でも無意識のうちに使っちゃってるのもあるんだろうな〜。)

さて、そんな横文字の一つに「エンゲージメント」というのがあります。マーケのお仕事をしていれば耳にする機会もある言葉ですが、これってそもそも何なの!?日本語にできないの!?と思ったことありませんか?

英語辞典で調べると、Engagement(エンゲージメント)とは、Engage(エンゲージ)している、あるいはしようとしている状態、だそうです。

まったく参考になりませんね…

じゃぁ、エンゲージは?と調べると、「好意的に注意を引く、あるいは興味を引きつける行為」だそうです。なるほど!つまり、

マーケという文脈においてエンゲージメントというのは、手法や手段に関係なく、何かしら相手に好意的になってもらえるように働きかける行為

ということなんですね!そう考えると、マーケターのお仕事そのものの定義みたいなものですが、日本語に直訳する事もできず、横文字のまま現場で頻繁に聞かれる言葉だというのも納得です。

では、マーケティングの目標の一つである「エンゲージメントを高める」のは、具体的にはどうすればいいのでしょうか?「恋活」をテーマに考えてみましょう!

もしあなたが学生で、彼女/彼氏が欲しいとします。どうしますか?クラス中の人に「好きだ!」と告白して回れば、手っ取り早いでしょう。ほぼ全員から「なんだこいつ!?」と煙たがられますが、1人ぐらいは「私の事が好きなんだ!」と勘違いを起こして付き合ってくれる人もいるでしょう。ただし、そうやって手に入れた恋が長続きするとは思えないので、いざ終わったら——手当たり次第に告白をした他の人たちと、あるいはもうちょっと上手にやってればチャンスもあっただろうに、焼畑農業よろしく、二度とチャンスはありません。好意的に思ってくれてませんから、エンゲージメント戦略は大失敗。

実は、しつこくメルマガを送ってきたりするのがこのパターン。そりゃ、数撃ちゃ当たるわけですから、ちょっとぐらいはお客様も釣れるでしょうが、それ以外の人は興味のない売り込み文句でウンザリしてます。すると、もうあなたからのメールは開いてくれません。実はそのうちお客さんになる可能性があったのに……です。

じゃぁ、どうすればいいんだよ!!

って?落ち着いて、落ち着いて!短気はモテませんよ?

クラスのモテ男、モテ女さんを観察してみましょう。ほら、さりげなくクラスメイトと話してますね。でも、「好きだ!」と告白してるわけではないようです。無理のないシチュエーションで、相手の話を聞いてあげつつ、相手の興味に合わせて会話を進めてます。女・男たらしですね。w

でも、ですね、これこそが正解なんです。あなたの話をする前に、相手の話をさせてあげましょう。モテる人って、聞き上手だったりしますよね。ルシダスで言うところの、ギブ&テイクは、テイクする前にギブしないといけない!というやつです。こちらの提供したい製品やサービスの話をする前に、お客様の困りごとに耳を傾けるのです。もちろん、デジタルマーケティングの世界では相手の困りごとや興味なんて直接は聞けませんから、ある程度想定をして、こちらの話ではなく相手が興味を持つ話をするんですけどね。

例えば、このブログもその一例です。

さて、モテモテさんの観察に戻ると、話が盛り上がってます。なんだか楽しそう!よし!このまま告白まで——いかない?あれれ?そうなんです。モテモテさんは短気に(短期に)ゴールまで持って行こうとはしません。今日の会話はここまで、もうちょっとしたかったところでお預け。

メールやコンテンツなどでのエンゲージメントも同じです。例えば、このブログを読んで「面白かったな〜!」って思ってもらえたら、それは「好感」を持ってくれたわけですが、だからと言って「よしっ!このままコンテンツで短期間で攻め込んで一気にクロージングだ〜!」とはなりません。相手にだってペースはあります。だから、ルシダスのメルマガも送りすぎないように、あえて配信のペースをセーブしています。本当は今すぐにでも送りたい気持ちをグッとこらえることで、関係性を高めることもできます。

何かを「する」だけでなく「しない」こともまたエンゲージメントを高めます!

そうこうしてるうちに、モテモテさんのところに先日、お話をしていた方が近付いてきてなんだか楽しそうに話しかけています。以前話していた題材について、もっと話したいな〜、できれば学校じゃなくて、二人でその話がしたいと、口に出しては言いませんが、身振り手振りや表情から読み取れます。それをすかさず読み取って、スマートに誘う。「今日、放課後に図書室で勉強しようと思ってたんだけど、よかったら一緒に勉強しない?」絶対に勉強なんかする気ないと思いますが、二人きりになるには絶好の言い訳……

こんなのマーケと何の関係があるんだよ!と怒るなかれ。MarketoのようなMAツールを使っていれば、メールでの「会話」だけではなく、そこからクリックしてウェブサイトに訪問してくれたのか、コンテンツをもっと見てくれているのか、ようするにエンゲージメントを持ってくれているのかという「デジタル上の身振り手振りや表情」で読み取れます。

そして、興味を持っている人であれば、例えばイベントに誘ったり、ウェビナーに誘ったり、あるいは相談会に誘う、なんていう事も可能になります。

さて、モテモテさんはそうは言っても本気で恋活をしていますので、「いいかな」って思った他の人とも親しく接してました。そして、やがてバレンタインデーが訪れると… 靴箱の中はチョコとお手紙でいっぱいに!帰りには待ち伏せされてるし、さぁ大変!(ちなみに、私の学生時代は下駄箱の上履きを盗まれた事はあっても何か嬉しいものが入ってた事はありませんでした。)

もちろんこれもマーケと関係あるんです。お客様から選ばれるためのイベント(恋活ならバレンタイン)つまりきっかけを作る事も効果的です。アイディアはさまざまですが、お客様にとって「今はチャンスかも」と思っていただけるような場ですから、決算セールもそうですし、期間限定のまとめ買い、あるいは新年度に向けての提案、とかとか。

どんなビジネスであってもこのような「タイミングの良いイベント」というのはありますから、全てではないにせよ上手に活用して普段よりも多くの商談や販売を実現することを意識するといいでしょう。

結局のところ、恋活している人も、マーケティングをしている我々も、人の心を持った他人とのコミュニケーションを通じて理解を深め、相性を確かめ、信頼感を作り出すためにエンゲージメントを繰り返しているわけです。

そして、恋活も、マーケティングも、そのエンゲージメントが「独りよがり」になっているのか「相手の気持ちを理解」しているのかによって、モテるかモテないか、決まります。

さぁ!モテないマーケ(と恋活)から脱却して、モテるマーケ(と恋活)をしましょう!

それでも、モテるマーケのサポートが欲しい方はルシダスへ、モテる恋活のサポートが欲しい方は……頑張ってください。w

執筆者プロフィール

池上ジョナサン
池上ジョナサン
株式会社ルシダスの代表にしてマーケティングロックスターを自認しており、経営とマーケターの二足のわらじでお客様の課題解決に邁進する…[続きを読む]

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