その専門用語、ちゃんと伝わってる?

その専門用語、ちゃんと伝わってる?

どうも! 最近の若者が使っている用語が理解できずに、「自分も歳を取ったな……」と感じている加藤です。

Adobe Marketo Engage(以下、Marketo)Salesforceの両方を社内で利用していて、それらを連携させたいというニーズは年々多く聞くようになってきました。
先日、お客様のMarketo担当者とSalesforce担当者の社内打ち合わせに同席する機会があったのですが、そこで「担当者間のコミュニケーションが噛み合わずに話が先に進まない」というような事態に遭遇しました。
実はこれには具体的な原因があります。今日はこの原因についてお伝えします。

MarketoとSalesforceでは用語が違う

まずMarketoでは、見込顧客のことを、「顧客(リード)※」と呼びます。一方、Salesforceでは、まだ商談が始まっていない見込顧客のことを「リード」、商談が始まった見込顧客のことを「取引先責任者」と呼びます。
Marketoでは全見込顧客を1種類で捉えるのに対して、Salesforceでは商談の有無によって2種類で捉えるという、ツールとしての設計思想が異なることが理由です。

※Marketo新UI(日本語版)では、「顧客」で統一されています。Marketo、Salesforce共に、今回は英語版ではなく日本語版での内容としてお伝えします。

続いてMarketoでは、施策の単位のことを「プログラム」と呼びます。メールを出したり、イベントを実施したりと、何か施策を実行する際には「プログラム」という箱を作成して、その箱の中でさまざまな設定をしていきます。
一方、Salesforceでは、それらを「キャンペーン」と呼びます。どの施策が受注に貢献したかなど、キャンペーン単位で効果を測定することが可能です。
ちなみに、Marketoにも「スマートキャンペーン」という似たような用語がありますが、こちらはMarketo内で実行する各種命令文のことを指していて、意味がまったく異なりますので注意が必要です。
さらにMarketoでは、見込顧客の状態を表す「プログラムステータス」という言葉があります。
例えば、セミナーなどのイベントごとにおいては、「招待」「キャンセル」「申込」「出席」「欠席」などのプログラムステータスが用意されていて、見込顧客の状態を把握しやすくなっています。一方、Salesforceでは「キャンペーンメンバーの状況」という言葉がそれに該当します。
前述の通り、Marketoでは「プログラム」単位で施策を管理する、Salesforceでは「キャンペーン」単位という原理原則を押さえておくと理解がしやすいですね。

自分の常識が当たり前だと思わない方が良い

これ以外にもいろいろと細かな用語の違いはあるのですが、まずは代表的な3つをご紹介しました。
今回、私がお伝えしたかったのは、「自分の常識が当たり前だと思わない方がよい」ということです。

「リード」ってこういう意味だ、「キャンペーン」ってこういう意味だ……と自分の中に「常識」があるかもしれませんが、それはあくまで自分の中での常識です。他の人からするとまったく別の意味かもしれないという可能性を意識してコミュニケーションを取ることで、思わぬ事故や失敗を避けられます。
面倒がらずに正確な用語を使用するように心がけたり、どうも話が噛み合ってない? と思ったら相手に言葉の定義を再確認してみましょう!

執筆者プロフィール

加藤雄一郎
加藤雄一郎
神奈川県横浜市生まれ。大手通信会社にて流通サービス業界向けSI営業経験を経て、IT・WEBを活用したデジタルマーケティングに関する…[続きを読む]

執筆者に質問しちゃう!

「もうちょっと突っ込んだこと知りたい……。」とお思いのあなた!このブログの執筆者に、直接質問をしちゃいましょう!

メルマガ登録

マーケターやマーケティングにご興味のある方へ。些細なことから「おっ」と思う注目の事柄まで、読んでお得な情報をメールで配信中!気になる方は今すぐご登録を!