Marketo導入直後の注意点

Marketo Core Concepts Training（弊社ではMCCと略してます）の公式トレーナーとして2018年から登壇させていただいている石神です。

MCCの参加者にもよく質問されるのですが、今回はMarketo導入直後でわからずにやっちゃうと、後での対応と修正が大変な注意点について紹介します！

「アレもしたい！」「コレもしたい！」と夢いっぱいでMarketo導入したアナタ！

「とりあえず使いこなすことは練習だ！」っと、プログラムやアセットを作ったり実際にメールを配信してみたりと、いろんな使い方を試しているハズ……。

その中で施策の分析をするためのチャネルという概念を活用したり、リードの温度感を把握するためのスコアリングの設定をしたりと、裏側の設定も進めていると思います。

しかし行き当たりばったりで進めていくと、とんでもない落とし穴が……。

実際に何も考えずに進めていくような運用をしていると、半年もしないうちに以下のような問題が出てくる可能性があります。

「とりあえず！」と、練習用のプログラムやアセットを作っていったら、どれが実際にお客様へ活用したプログラムかわからなくなって効果測定ができない！
Marketoのデフォルトで備わっているフォルダ「アクティブマーケティングプログラム」や「オペレーショナル」だけで運用していたら、1つのプログラムを探すのが大変になってしまった！
毎回イベントに合わせてチャネルを作っていったら、どのチャネルを使っていいのかわからなくなった！
スコアを見てもリードの温度感がわからない！

例えばスコアが28点のリードが受注まで行ってるのに、156点のリードは箸にも棒にもかからない、とかとかw

こうならないように、どうしていくのがいいのかを紹介します！

まずは、Marketoの使用ルールを決めましょう！

これが決まっているだけでMarketoの中身がカオスな状態（PCのゴミ箱状態）になることは防ぐことができます。

運用する企業によって異なるのですが、『施策のターゲットの違いに応じてフォルダ構成を変えた方が管理しやすくなる』ということを意識しておきましょう（のちのレポート計測でも便利）。

複数の事業部で運用されているのであれば、事業部別フォルダが最上段にきますし、1つの事業部で運用しているがチームがバラバラで行う施策が違う場合には、チーム別フォルダが最上段に来るのかが変わってくると思います。

これ以外にも、必ず練習用のフォルダを作ることも忘れないでください！

定期的に、少なくとも1年に1回はフォルダの中身を整理するだけでMarketoの中を綺麗に保つことができます。

命名ルールが明確でないと毎回ユニークな名前を考えなければなりません。
それではプログラムの名前をつけるだけで時間がかかってしまうだけではなく、あとから探すのにどのプログラム名だったかわからなくなります。

[番号] – [プログラムの略称] – [ローンチ日] – [プログラムの内容]

例：01 – MP – 20200701 – Newsletter

※事業部を跨いで複数人数使用される場合は頭に事業部コードなどを入れるのもおすすめです！

こんな感じで決めておくと番号順で綺麗に並んでくれたり、いつ使用したプログラムなのかが名前でわかったり、どんな目的のプログラムなのかも名前でおおよそ判断ができるようになります。

チャネルやスコアリングについては、最初から作り込まない！これに尽きます！

チャネルは一度プログラムに割り当てられると削除できません。

そのため、何も考えずに進めると似たようなチャネルばかりができてしまい、どれを使ったらいいのかわからなくなったり、効果測定しようとしてもうまく表示されなかったりすることになります。

最初はMarketoのデフォルトのチャネルを使用しつつ、どうしても運用上必要！と思ったチャネルを追加していく方が良いでしょう。
スコアリングについての詳細は別の記事でご紹介したいと思っていますが、スコアリングは基本的に企業のビジネスモデルに合わせてチューニングしていく必要があるものです。

たとえば、最初から「この行動は5点」「これは大きなイベントだから10点」とかやっちゃうと、チューニングしていくときにどんどん大きな数字になってしまいます。

※スコアの加点を減らすチューニングをしてしまうと、大きな点数がついたリードに追いつかなくなってしまうため

最初はミニマム（1点、2点とか）で始めながらチューニングをしていき、自社のベストプラクティスを探していってください！