「制約の追加」で精度の高いリード絞り込みを!

「制約の追加」で精度の高いリード絞り込みを!

当エントリ執筆時の8月7日、北海道旭川は「月遅れの七夕」で、子どもたちがロウソクとお菓子をもらいに町内を周るという、ハロウィンよろしくな風習「ロウソク出せ」の歌声にハッとした、地元文化忘れかけのUターン社員クマガイです。

どうやら、月遅れの七夕は他県でもみられるようですが、「ロウソク出せ」はほぼ北海道のみの変わった風習のようです。(そのうち、ハロウィンと混ざって仮装しだすのかな?)

今回もMarketoに関するTIPS、それも頻繁に使われるフィルターとトリガーについて。
前半は初心者向けにちょっとした説明と、後半はすでに実務で使用している方も見落としがちな設定についてご紹介します。

まずはおさらい!!  Marketoの「フィルター」と「トリガー」

メールマーケティングをするうえで、リードの気になるアクションと言えば「メール内リンクをクリック」があります。

Marketoなら「メール内リンクをクリック」をスマートリストの絞り込みの条件(フィルター)にしたり、きっかけ(トリガー)にして何かしらのアクションを動かすことも可能です。

スマートリストにある「フィルター」は、全リードの中から特定の条件を満たす「複数のリード」を絞り込みます

対して「トリガー」は特定の行動を起こした瞬間で、対象は「単一のリード」になります。

もちろん、フィルターとトリガーを組み合わせることも可能で、実際、その使い方が一番多いでしょう。

ここで注意が必要なのは、あくまでトリガーは「単一のリード」が対象なので、フィルターとトリガーを組み合わせていても、複数のリードに一斉にフローアクションが実行されるワケではないということ。

もし、複数のリードに対して一斉にフローアクションを実行したいのであれば、トリガーを含めずに手動もしくは日時を予約して実行します。
これを「バッチ」と呼びます。

フィルターとトリガーの違い

前述したとおり、フィルターとトリガーには、対象が複数か単一かという大きな違いがあります
そして、同じ切り口の条件でも、フィルターとトリガーでは少し違いがあります

例えば「メール内リンクをクリック」では、下記のような違いがあります。

  • トリガー:メール内リンクをクリック(Clicks Link in Email)
  • フィルター:メール内リンクをクリック済み(Clicked Link in Email)
微妙な言葉の言い回しの違い

 

言葉の言い回しは、日英両方を見てみると理解しやすいと思います。

トリガーはあくまで「クリック(Clicks)」を条件とするのに対し、フィルターは「クリック済み(Clicked)」のように、過去にクリックしたことがあるリード全員が対象に含まれます

ここで少し厄介なのがフィルターの「〜済み」です。
トリガーとは違い、過去に条件を満たしたことがあれば、しばらくは対象に含まれてしまうのです。

「制約の追加」も活用しよう!

「制約の追加(Add Constrain)」とは、フィルターやトリガーのオプションです。

試しに、[ トリガー:ウェブページにアクセス ]に[ 制約の追加:最小回数:3 ] 、そして[ フィルター:メール内リンクをクリック済み ]には[ 制約の追加:アクティビティ日:過去:7日 ]を足してみます。

目立たないけど重要な「制約の追加」

 

これで、「メール内リンクをクリックしてから7日以内で、かつウェブページに3回もアクセスしてきた」という細かな条件でフローアクションを実行できます。

ちょっと待って! 意外な落とし穴

[ フィルター:メール内リンクをクリック済み ]には、1つ注意しなければならないことがあります。
それは、メール内にはCTA(=コール・トゥ・アクション、特定行動を促すリンク)だけでなく、各種SNSアカウントやプライバシーポリシーなど、複数のリンクを含んでいる場合があることです。

ただし、Marketoで自動差し込みされる標準の配信停止リンクについては、「メール内リンクをクリック」の対象には含まれません

より精度を高めるために、先ほどの[ フィルター:メール内リンクをクリック済み ]に[ 制約の追加:リンク:(CTAのリンク先URL) ]も追加してみます。

「制約の追加」も組み合わせが可能です

 

これで、CTA以外のリンクを絞り込みの条件から除外することができます。

まとめ

一手間加えることでより精度の高い施策を回すことができます。
ですが、最初から完璧な設定は難しいです。

月並みですが、大事なことはPDCAです。
施策が意図どおりの動きをしているか、不純物は混ざっていないかなど、定期的なチェックとメンテナンスを心がけましょう!

スマートキャンペーンの設定にいまひとつ自信が持てない、施策がうまく回っているかよくわからないという方は、ぜひルシダスにご相談ください!

執筆者プロフィール

熊谷直樹
熊谷直樹
高校から始めた男子新体操をきっかけに、ブレイクダンスなど身体を使ったパフォーマンスにどっぷりとハマる。
そのままフィットネス業界に入り10年弱、インストラクターや店舗の運営・管理、新店舗…[続きを読む]

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