「エリア分け」に見る北海道マーケットのリアルな現実

「エリア分け」に見る北海道マーケットのリアルな現実
北海道は、でっかいどう!

……すみません。思いっきりベタな出だしでした(恥)。

ご案内のように、弊社ルシダスの本社がある旭川市も、その北海道の北部にある人口30万あまりの都市です。

実際、北海道の広さについては、まとめサイトで地図を重ね合わせた画像が「マジでデカ過ぎる!」などと言われていたりもしますが、なるほど、神奈川+茨城+千葉+奈良+宮崎+佐賀+鳥取+新潟+徳島+東京+大阪を足し合わせてもなお余るという大きさは、確かに「マジでデカ過ぎる」としか言いようがありません。

北海道がマジでデカ過ぎる

そしてこれだけ広いと、やはり幾つかのエリアに区切らないと色々不便ということで、なかば必然的に「北海道のエリア分け」が出てきます。

行政区分や経済圏、観光圏などさまざまなエリアの分け方がありますが、北海道民にとって昔から一番なじみ深いのが、支庁を基準にした「道央」「道南」「道北」「道東」 の4つの区分です(「道西」という呼び方は使われません)。

これは北海道内にある14の振興局(北海道庁の出先機関で、会社でいう支店や支社のようなもの)を区域ごとに束ねたもので、いわば行政上のエリア分けの1つです。

マーケティング視点で分けてみる

それはそれとして必要な区分なんですが、ではこれをマーケティングの視点で考えるとどうなるでしょうか?

マーケティングの視点とは、言い換えれば物を売るための視点。

物をより多く売るには、買ってくれそうな人が多くいる(=お金が集まる)ところに売り込んでいくのが定石ですが、そうなると広い北海道の中で一番のターゲットになるのは、やはり人口の多い札幌を中心としたエリアということになります。

札幌を中心にどこまでを含めるかによりますが、「札幌都市圏」と呼ばれる札幌市・小樽市・石狩市・江別市・北広島市・余市町・仁木町・南幌町・当別町の9つの自治体では、このエリアの名目GDP(国内総生産)が2010年度で7.4兆円。

これは、北海道全体のGDPの41%にものぼります。

また、人口でも札幌都市圏は北海道全人口の約4割ですので、さっきのGDPともほぼ一致しますよね。

つまり、札幌とその周辺だけで北海道全体の約4割の人とお金が集まっている……これって、かなりすごくないですか?

ちなみに面積でいうと、札幌都市圏は北海道のほんの4%弱なんですが、ここを押さえるだけで北海道の4割の人とお金を押さえることになるんです!

地方によく見られる人とおカネの偏り。北海道の場合は…
地方によく見られる人とおカネの偏り。北海道の場合は…
北海道の2大(?)マーケット

つまり、マーケティングの視点で区切るとすると、札幌(都市)圏の規模に比べて、他の都市や都市圏は単独だと同じ土俵には乗れないということで、結局「札幌とその他」という、何ともアンバランスな区分になってしまう次第。

いい悪いは別として、これが広い広い北海道のリアルなエリア分け(の1つ)なんですね。

弊社ルシダスは地元ならではの安心感とリアルな視点で、そんな北海道市場に進出するあなたのビジネスの、頼れるパートナーになります。

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執筆者プロフィール

本田 一彦
本田 一彦
学校では音楽関係の勉強をしてきたにもかかわらず、写植オペレーター兼版下フィニッシャーとして、約30年前にそのキャリアをスタート。工場にゴロゴロいた、もと活版…[続きを読む]

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