その努力は、失敗に向かっている…?

その努力は、失敗に向かっている…?

よく「サッカーやってそうだよね」と言われますが、丸坊主の野球部だった石田です。

ID野球を広めたことで有名な、野村克也監督が残した言葉の中に「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」というものがあります。
※ID=Important Dataの略

意味は、負けには必ず理由がある。ということです(そのままですね)

これ、成功と失敗に置き換えても同じことがいえます。

つまり、何をすれば成功するかはやってみないとわからないこともありますが、何をすれば失敗するかは明白であるということです。

この時注意しなければいけないのは、成功のための努力をしているつもりが、いつの間にか失敗する原因になってしまっているパターンがあるということ。

一体どういうこと?と思われた方、これからご説明しますので、どうぞ最後までお付き合いください。

成功することと、失敗することは別軸で考える

一番分かりやすい例としては、(多くの方が実施されていると思いますが)見込みのないお客様に対して、闇雲に営業しても失敗するということです。

成功するアプローチ:
何が成功するかわからない以上は、受注数を増やすために一人でも多くのお客様に営業した方が良い。

となりますが。

失敗してしまうアプローチ:
的外れな営業は効率が悪いだけでなく、将来の見込み顧客を遠ざけてしまう。

となってしまいます。

このように、実際に多くの方が「受注見込みの少ないお客様に営業したら失敗する」という認識がされているので失敗を回避できているのです。

しかし、営業においては浸透しているこの考え方が、マーケティング活動においては、成功することばかりに目がいってしまっている例があります。

では、そのよくある失敗例について、見てみましょう。

マーケティングメールの失敗例とは?

メールにおける失敗として代表的なものは、次のようなものです。

  • 文字量や配信回数が多い

伝えたい気持ちが溢れてしまうのは私も痛いほど理解出来るのですが、読み手の立場で考えると、週に何本もメールが届いたり、パッと見て文字量が多いと、残念ながらそのメールはもう二度と読まれることはありません。

お客様に刺さるためには尖ってないといけません。情報が多すぎて大切なことがわからなくなったり、どれをクリックすれば良いかわからない、は失敗だと認識しましょう。

  • 本文にセミナーやイベントの内容を全て書いてしまう

ここでも伝えたい気持ちが先行してしまっています。

このメールの役割(成功)はクリックされることなので、クリックされないことは確かに失敗です。でも、実はクリックされないこと『だけ』が失敗ではありません!ここでのもう一つの失敗はデータが取れないことです。

メールに全ての情報が書いてあると、読んでくれた人がクリックせず「メールが開かれた」というデータだけでは、そもそも興味が無いからクリックしなかったのか、興味があったけど別の理由(日程が合わないなど)でクリックしなかったのかを推察することさえできないですよね。

クリックされないならされないで、有意義なデータが取れれば良いのです。

ここでは、その後の最適な顧客体験の提供のためにも「データが取れないものが失敗」だと心得ましょう。そうすればどんなメールを作れば良いか自然と見えてきますね。

マーケティングメールのノウハウについてはこちらにも詳しく書いていますのでぜひご一読ください。

マーケティングファネルの失敗例とは?

「え?マーケティングファネルって?w」という方は前提にも立てないため失敗以前の問題です。あしからず。

マーケティングファネルを定義する時に、失敗してしまうのはどんな時でしょう?

それは「ファネルの順序を無視している」時です。せっかく作ったファネルを無視すれば上手くいかないのは当然のことですよね。

そんなことあるの?と思うかもしれませんが、実際の現場では起きてしまうことです。

顧客のカスタマージャーニーマップを描いたときに、ゴールに到達するまでの道筋に頭を悩ませながら、このパターンもある、あのパターンもある、といった具合にどんどんパスが増えていく例があります。

確かにファネルのステージを飛び越えて、いきなりMQLに行くこともあるでしょう。しかしこれは数少ない例外であって(その場合の施策は別途設ける)、ファネルを無視したパスは本来作るべきではありません。

もしそのような例が多発しているとしたなら、そもそものファネルステージやペルソナの定義が間違っている可能性大です。

そもそも向かうゴールの定義が間違っていると、どんな施策に効果があったか正確な測定が困難になりますし、その後どこに注力すべきかの判断も難しくなります。
ルシダスの他とは違うペルソナの考え方はこちらのブログでご紹介しています。

あなたの努力、まさか失敗へ向かっていませんか?

ここまでご紹介したように、努力の方向性が最初から間違っているならば、頑張って向かった先のゴールで待っていたものは「ただの失敗」だった、ということは十分にあり得る話です。

ただ、「頑張っているのにどうして成功しないんだろう?」と悩んでいても、自分のどこが良くないか見つけるのは誰でも難しいことですよね?
その正誤を判断するには、客観的に判断できるレベルの知見を持った第三者の存在が不可欠です。

そんな時は、ぜひルシダスへご相談ください!

執筆者プロフィール

石田一貴
石田一貴
蠍座のA型。動物占いは猿。生まれ育った兵庫県朝来市は「となりのトトロ」に出てきそうな山間の集落で、少年時代は短パンで野山を駆け回り、山に自作の秘密基地を作り…[続きを読む]

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