くらえ必殺！マーケティング手裏剣

投稿日 2021年7月16日
著者今野真吾
カテゴリーメールマーケティング

ライターの今野です。
タイトルにマーケティングって入れといたからノルマ達成したんで趣味の話をしますね。
すみませんウソです離脱しないで!?

日本人なら手裏剣はご存知ですよね。
これがマーケに関わってくるかというと、まあ全ッ然関わってきません。宣伝商材としては別ですが……

……ただ、その在り方がコンテンツマーケティングと非常に似ているんです。
その形状、役割、効果でさえも。

今回はそんなお話です。

創作でよく見る手裏剣の例

パッと思い浮かべるのは十字手裏剣じゃないでしょうか？折り紙にもありますね。
とてもメジャーで誰でも知っているようなものだと思います。

でも……実用品としてはマイナーもマイナーだって知ってましたか？
忍者が使うので有名ですけど、十字手裏剣や八方手裏剣はそもそも忍者くらいしか使わない、しかも一部の流派の忍者に限られた代物なんです。

みんな知ってる十字手裏剣・八方手裏剣の特徴

特性：全体のどこに当たっても大体刺さる（それなりに技量は必要）、かさばる
実効性：形状の問題で絶対に深くは刺さらないので手傷を負わせるのが精一杯

分類的には「車剣」と呼ばれています。
完全に逃走しながら投げて追手を怯ませるためだけの武器ですね！
しかも鉄いっぱい使うから重い！形状が複雑で製造コストも同じく重い！でかいからかさばる！
マイナーになるのも納得です。

でもかっこいいし一見有効そうに見えるので人気になってしまうんですね。
頂点が多くなるほど重く大きくなり、一つの頂点が深く刺さることを他の頂点が邪魔をします。

……どこかで聞いた特性ですね？

実際に使用されていた手裏剣の例

この手裏剣、実は武芸者（時代劇などでよく聞く表現ですが、何らかの流派を修めている人のこと）の武器としてメジャーなんです。

数ある兵法の中でも、手裏剣術が組み込まれている流派は多く見られます。
ただ、その手裏剣の形はというと……尖った金属の細い棒です。これを棒手裏剣といいます。

みんなあまり知らない棒手裏剣の特徴

特性：投げ方は難しいが十字などの板状よりは軽く、その形状から携帯性に優れている
実効性：重傷レベルで深々と刺さります。ちょっとした防護なら貫通する事例も。

……まあ鋭く尖った鉄の棒なんで当然といえば当然ですね。殺傷力抜群で重量も手頃で量産もできるという代物です。
もちろん頂点は１つで、十字手裏剣みたいな余計な横刃がないので深く深く刺さります。

……これもどこかで聞いた特性ですね？なんだっただろうか……

マーケティングメールは手裏剣だった……え、マジ？

はい、これマーケティングメールの特性と同じです。

十字手裏剣・八方手裏剣のように頂点を増やすことは取り扱う項目を増やすのと同じこと。
お客様に深く刺さらない（開封されてもコンバージョンには至らない）……どころか読むことすら避けられてしまい、当たりもしないという事態に陥ります。
しかも多項目で１本のメールを作るということは、製造コストも増すわけで、量産も利きません。

他方、棒手裏剣のほうですが、これは頂点が一つで深く刺さる、その代わり上手く投げるにはかなりの技量が要求されます。
ペルソナを狙い定めた、マーケターの技量が問われる単項目のメールと同じですね。
軽くて読みやすく、お客様に刺さったときは一発でコンバージョンが取れる可能性が高い代物です。製造コストも軽いので量産も利きます。

手裏剣もメールも、人に刺さるもの。
なかなかコンバージョンが取れなくて「オススメをたくさん載せればどれかが刺さるはずだ！」とお考えの方は、八方手裏剣を投げてるようなもの、という自覚を持ってください。

そうすることで、「深く刺さるには」という考えが生まれ、確度の高いコンテンツマーケティングができるようになっていきます。

過去にも似たことをブログで扱っていますが、今回はすごく似たもので例え話をさせていただきました。

しかし手裏剣の物理特性とマーケティングメールの特性がここまでピタリと一致するとは……筆者もビックリです。

もし、項目てんこ盛りメール主義から狙いすました一撃主義に変えたいけど相談相手がいない……という状況でしたら、1人で思い悩むよりもルシダスに相談してみてください。

マーケティングという兵法の達人です。